2022年9月19日、エリザベス女王(エリザベス2世)の国葬が執り行われました。そこで約2年ぶりに、英国王室を離脱したヘンリー王子とメーガン(サセックス公爵夫人)が公の場に姿を現したことで話題になっていました。
今回は、エリザベス女王とヘンリー王子夫妻の関係の変化についてまとめていきたいと思います。
ヘンリー王子について
ヘンリー王子は、イギリスの王族で、爵位は『サセックス公爵』です。生年月日は1984年9月15日で、父はイギリス現国王であるチャールズ3世です。
2006年にイギリス陸軍に入隊し、儀礼的任務のみならず戦闘地域における任務にも投入されるなど、軍人としても活動しています。
メーガン妃と婚約
2016年に知人の紹介でアメリカ人の女優であるメーガン・マークルと出会い、2017年11月に婚約を発表しました。結婚式は2018年5月19日に行われ、『サセックス公爵』の称号が与えられました。
2019年5月6日に、第1子で長男のアーチーが誕生しました。また2021年6月4日には、第2子で長女のリリベットが生まれました。
エリザベス女王とヘンリー夫妻の関係
2020年、サセックス公爵ヘンリー王子と公爵夫人メーガン妃が英国王室を離脱するというニュースが世界を駆け回り、衝撃を与えました。この騒動は英国王室に対して大きな不信感を与え、エリザベス女王とヘンリー夫妻の関係性にも大きな傷跡を残しました。そこでエリザベス2世とヘンリー夫妻の関係の変化についてまとめていきたいと思います。
エリザベス女王とメーガン妃(サセックス公爵婦人)
ヘンリー王子とメーガン妃の婚約発表後のインタビューでは、エリザベス女王とメーガン妃の関係は良好だったと言われています。
「エリザベス女王のコーギー犬たちもメーガン妃のことが大好き」というエピソードや、女王と公務を共にするなど、メーガン妃が女王に気に入られていたと言われています。
ヘンリー夫妻の英国王室離脱
2020年1月8日、サセックス公爵ヘンリー王子と公爵夫人メーガン妃が、財政的自立を試みた王室離脱を発表しました。ヘンリー夫妻はインスタグラムにて、「引き続きエリザベス女王を支えつつ、これからはロイヤルファミリーの“シニア”メンバーから退き、財政的に独立した立場で仕事をしていきます」と綴りました。当初、ヘンリー夫妻には、北米とイギリスを行き来しながら生活したいと考えていました。ですが、エリザベス女王や英国王室はフルタイムで公務にあたってほしいと考えており、何度も話し合いが行われていました。そんな中、ヘンリー夫妻による突然の発表。この発表についてエリザベス女王やチャールズ皇太子(当時)には何の相談もなかったと言われています。
英国王室内の緊急会合
エリザベス女王はこの発表を受けて、2020年1月13日に、前例のない緊急会議を開きました。結果的に、同年1月14日、2人の意向を尊重するという判断が下されました。
しかし、同年1月18日には、『殿下』の称号は今後手放すことと、自宅改修に使われた公金の返金が決定されました。
また同年2月19日には、3月31日付けで正式に主要王族を退くことが発表されました。更に同年2月21日に、『サセックスロイヤル』という商標の使用を取りやめる意向を表明しました。
ヘンリー夫妻に対する厳しい判断
エリザベス女王の下した結論によって、ヘンリー王子は軍人としての公務や称号を失うことになり、厳しい判断だったとされています。
今回の称号剥奪という結論は、チャールズ皇太子と離婚したダイアナ妃などの前例があります。その際、強い批判にさらされた英国王室が、ヘンリー王子に対して称号の剥奪は行わないと見られていたため、今回の判断は相当厳格なものでした。
その後のエリザベス女王とヘンリー夫妻の関係
ヘンリー夫妻の王室離脱を受けて、ヘンリー夫妻とエリザベス女王の関係にも緊張が高まっていました。エリザベス女王は、ヘンリー夫妻に対して愛情を感じているがゆえに自立した生活を応援していましたが、この決断でひ孫に頻繁に会えなくなってしまったことを嘆いていました。またヘンリー夫妻も、エリザベス女王や英国王室との和解を望んで王室の行事に参加するなど、関係修復は着実に進んでいました。
まとめ
今回は、エリザベス女王(エリザベス2世)とヘンリー夫妻のこれまでの関係について紹介していきました。女王の国葬に参加したヘンリー夫妻は、不仲と囁かれていたウィリアム王子やキャサリン妃と弔問に訪れ、感動的な瞬間となりました。
今後もヘンリー王子と英国王室の関係にも注目していきたいですね。